
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
アジ、カマス、ニギス、エソなど富山湾で水揚げされる新鮮な魚のすり身に、ネギやタマネギ、ゴボウなどの野菜を加えて揚げた料理である。500種類もの魚介類が生息する富山湾という豊かな漁場を背景に、四季を通じてその時々の魚が使われる。家庭のお馴染みおかずとして食卓に登場し、酒のつまみとしても重宝される。居酒屋の定番メニューとしても広く知られ、おかずにもつまみにもなる。具材の有無や種類は家庭や店ごとに異なり、シンプルながら個性が出やすい料理である。
由来・歴史
富山湾は500種類もの魚介類が生息する豊かな漁場であり、新鮮な魚のすり身を生かした料理が発展した。氷見市では「すり身揚げ」を「ととぼち揚げ」と呼び、地域独自の呼び名が残る。外側がカラッと揚がり中はふわふわとした食感が特徴で、子供から大人まで広く好まれてきた。
食べ方
魚のすり身にすりおろした長芋、溶き卵、味噌または塩を加えて混ぜ、タマネギやニンジンの粗みじん切り、ゴボウの千切り、片栗粉と合わせる。スプーンで一口大にすくい、熱した油で揚げる。季節を問わず食べられ、家庭料理としてはもちろん居酒屋でも定番である。そのまま食べるほか、氷見市ではおでんや鍋の具材としても用いられる。
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産地
富山県の名物

げんげの味噌汁
「下の下の魚」と蔑まれた深海魚が、コラーゲン豊富な幻の高級魚へ。富山の漁村で密かに愛されてきたゲンゲの味噌汁は、鮮度保持技術の向上により今や県内外で注目を集める。

三日の団子汁
赤ちゃんを産んだ母親が産後三日目に食べる、上新粉の団子入り味噌汁。母乳がよく出るようにと、ずいきや野菜を入れて栄養をつける伝統的な料理である。

つぼ煮
立山信仰の宿坊で振る舞われた精進料理が、朱塗りの「つぼ椀」に盛られたことで名付けられた。春に摘んだ山菜くごみを干して保存し、一年中味わえる具だくさんの煮物である。

白えび素干だしのそうめん
富山湾の宝石・シロエビの素干しを使った贅沢な出汁が、江戸時代から続く伝統の大門素麺と出会う。清流庄川の水と冬の寒風が生んだコシ強い麺に、海の恵みが凝縮した夏の味覚である。
ふるさと納税みょうが寿司
鮮やかなピンク色の「小佐波みょうが」とマスを合わせた富山の伝統寿司。かつては茶わんに盛るちらし型が主流だったが、笹包みの押し寿司として生まれ変わり、ハレの日以外も親しまれるお土産に。

雑煮
富山県の雑煮は東西で全く異なる顔を持つ。海沿いではフクラギなどの魚介を贅沢に、内陸では根付き白ネギで長寿を願うシンプルな一杯。どちらも欠かせないのは、昆布巻きかまぼこである。