
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
鮎を素焼きにして米とともに炊き込み、炊き上がったら頭と骨を取り除いて身をほぐしご飯と混ぜ合わせる料理である。ワタは事前に取り除き、重ならないように配置して炊く。主な伝承地域は栃木県の那珂川・鬼怒川流域で、日本有数の鮎漁獲量を誇る那珂川は「西の四万十川、東の那珂川」と称され、平成14年には「天然アユがのぼる100名川」に選定された。内陸部において川魚は貴重なたんぱく源であり、鮎は祭りや農休日など特別な日に食された。初夏の「若鮎」から夏の終わりの「抱卵あゆ」まで時季によって味わいが異なり、現代では飲食店でも提供されている。家庭では調味料の加減や薬味の有無など、好みに応じたアレンジが見られる。
由来・歴史
鮎めしは那珂川や鬼怒川など鮎の獲れる川筋の人々が昔から作ってきた郷土料理である。那珂川は古くから鮎漁が盛んで、日本有数の漁獲量を誇り、平成14年には日本釣振興会により「天然アユがのぼる100名川」に選定された。内陸部の栃木県では川魚が貴重なたんぱく源であり、鮎は食べきれない分を串刺しにして囲炉裏で保存するなど大切に扱われた。素焼きの鮎と米を炊く鮎めしは、数ある鮎料理の中で手軽に作れ庶民に親しまれてきた。
食べ方
米を洗い調味料と水に30分浸した後、ワタを取って素焼きにした鮎とともに炊飯器で炊く。鮎が重ならないよう配置し、炊き上がったら頭と骨を取って身をほぐしご飯と混ぜ、味を調整する。塩焼きの鮎を使う場合は調味料を控える。祭りや農休日など特別な日に作られ、初夏の「若鮎」から夏の終わりの「抱卵あゆ」まで時季に応じて味わわれる。青しそや針しょうがを添えて食べることもある。
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産地
栃木県の名物

えび大根
川エビと大根の赤白配色が縁起物とされ、水神祭の祝いの席に欠かせない冬のごちそう。笹を束ねて誘い込む伝統的な漁法「笹エビ」で獲った新鮮な川エビを、とろけるほど柔らかく煮付ける。

草餅
「草もち」は餅草(よもぎ)を練り込んだ餅で、旧暦のひな節句に欠かせない供え物として伝わる。新暦では時期が合わず、近年は和菓子店のものを用いることも多い。

白あえ
葬式では赤い食材を避けるという暗黙のルールを持つ、豆腐をすりつぶして野菜と和える栃木の伝統料理。かつては山間地で貴重なタンパク源だった豆腐を、ハレの日にふんだんに使った名残である。

ぼた餅
牡丹の花が咲く春の彼岸に名付けられた餅菓子。農家では俵型に丸めず、茶碗に盛ったご飯の上にあんを載せた簡便な形でも親しまれた。

ニシンとタケノコの煮付け
「田植えにしん」の異名を持つ、栃木の内陸部で育まれた知恵の料理。保存が効く身欠きにしんと旬のたけのこを甘じょっぱく煮詰め、稲作の祭りを彩るご馳走として親しまれてきた。

耳うどん
耳の形に似たうどんを手に持ち、「いい耳聞け」と祈る風習がある。佐野市葛生地区と宇都宮市に伝わる縁起物の郷土料理で、正月の来客に振舞われてきた。