
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
「ゆず巻き」は、薄く切っただいこんに寒冷ゆずの皮を巻き、甘酢に2〜3日漬け込んだ酸味の効いた漬物である。主な伝承地域は栃木県宇都宮市北部で、当地は香りが強く肉厚な寒冷ゆずの産地として知られる。お正月や秋の祭りに欠かせない一品であり、雑煮の後に食べると口の中をさっぱりとさせる役割を担う。家庭ごとにだいこんを干すか生のまま使うか、また漬け汁に菊花かぶを加えるなどアレンジが異なり、現代でもおせち料理の定番として親しまれている。
由来・歴史
「ゆず巻き」は、宇都宮市北部で栽培される寒冷ゆずを使った郷土料理である。温暖地のゆずが主に香りを楽しむ用途とされる一方、当地の寒冷ゆずは肉厚なため食材として優れており、この特徴を活かした漬物として発展した。秋の祭りや正月には欠かせない一品となり、地域の食文化を象徴する存在となった。
食べ方
薄く輪切りにしただいこんにゆずの皮を巻き、楊枝で止めて甘酢に漬ける。だいこんは生のままでもよいが、半日から1日干すと歯ごたえと保存性が向上する。10月から12月のゆず収穫期に作られ、お正月や秋の祭りに供される。漬け汁に菊花かぶを加えると、より正月らしい華やかさが増す。
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産地
栃木県の名物

五目飯
日本のかんぴょう生産量の99%以上を占める栃木県が誇る「五目飯」。祭りや農家の休日など特別な日に、色とりどりの具材を炊き込んだハレの日の伝統料理である。

いなりずし
俵型に握った酢飯を油揚げで包み、中央をかんぴょうで結ぶ独特の姿が特徴。全国のかんぴょうのほぼ全てを生産する栃木県ならではの郷土寿司である。

あいその甘露煮
春先の産卵期に赤い縞模様を帯びたウグイを「あいそ」と呼び、内陸の栃木で貴重なたんぱく源として親しまれた川魚の甘露煮。骨まで柔らかく煮込む伝統の味は、冷蔵庫普及以前の暮らしの知恵が詰まっている。

干瓢のごま酢あえ
かんぴょうの産地・栃木県で生まれた、ゴマ酢でさっぱりと和える定番家庭料理。淡白な干瓢が季節の野菜を引き立て、夏バテ予防にも重宝される。

モロの煮付
海のない栃木県で親しまれる「モロ」は、尿酸を蓄えるサメの特性を活かし内陸部に届いた貴重な海の幸。醤油と砂糖でやわらかく煮付けた家庭の味は、今もスーパーで気軽に手に入る。

しもつかれ/シモツカレ
正月の鮭の頭と節分の大豆を煮込む、縁起物の「残り物料理」。かつては初午にしか作れない禁忌の神饌だったが、今は冬の味覚として親しまれる。