
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
皮付きの馬鈴薯をゆでて油で炒め、味噌・砂糖・みりんで甘辛く仕上げる炒め煮である。福島県の古殿町を中心に郡山市・南相馬市・いわき市などで作られ、馬鈴薯生産が盛んな地域の食文化を反映している。7月下旬の収穫期以降、特に出荷できない小芋が多く採れる時期や、冬の保存食として食されてきた。家庭ごとにゆでてから炒める方法や、揚げてから味付けする方法など作り方の違いがあり、仕上げに青じそを添えることもある。現在は大人から子どもまで親しまれるおやつとして継承されている。
由来・歴史
馬鈴薯のオランダ語「アールダップル」が訛って「かんぷら」となったとされる。古殿町など福島の一部地域では馬鈴薯を主食として食べる文化が根づき、食糧不足時代には米の代わりに親しまれた。みそかんぷらは生産農家が出荷できない小芋を家庭で活用するために考案されたアイデア料理である。
食べ方
皮をつけたまま洗った馬鈴薯をゆで、油で皮がしんなりするまで炒めた後、水を加えてやわらかく煮込む。水気がなくなったら砂糖と味噌を加えて炒め煮にし、仕上げに刻んだ青じそを添える。別の作り方として、馬鈴薯を油で揚げてやわらかくしてから味噌・砂糖・みりんで味付けする方法もある。7月下旬の収穫期以降や冬期間に、出荷できない小芋や保存していた馬鈴薯で作られてきた。
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産地
福島県の名物

ざくざく
「ざくざく」とは「細かく切ったもの」が名の由来で、里芋や根菜を角切りにした汁物。慶事には奇数、弔事には偶数の具材を入れるという決まりがあり、冠婚葬祭や祭りの場で長く親しまれてきた。

キャベツ餅
炒めたキャベツとつきたての餅を絡める郡山・逢瀬の郷土料理。シャキシャキとやわらかい食感のコントラストが魅力で、チーズ入り春巻きなど現代のアレンジも生まれた。

鯉の甘露煮
明治時代に士族が始めた養殖が発展し、蚕のさなぎをエサに育てた臭みの少ない鯉を、甘辛く煮込んだ名物料理。一晩寝かせることで味がさらに染み込む。

ほっきめし
漁師たちが船内で食べた漁師飯がルーツ。福島県相馬市の米と松川浦のほっき貝を組み合わせた、だしが染み込む炊き込みご飯である。

サンマのポーポー焼き
サンマの油で火がポーポーと燃えあがることに由来する、いわきの漁師料理。炭火焼きの名残を残す、味噌風味のサンバーグである。

どんこ汁
福島県浜通りの沿岸に生息する「どんこ」という魚を使った汁料理。肝を入れることで凝縮したうまみが特徴で、地元では釣りの楽しみとともに親しまれてきた。