
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
炒った米と砂糖で甘く炊いた小豆を合わせた、ほんのり甘くパラパラとした食感の料理である。千葉県を中心とする地域で、お盆やハレの日、豊作祈願の縁起物として重んじられてきた。田植えが終わる時期に残った籾を利用して作られることから、稲作文化と深く結びついた食文化を持つ。家庭ごとに「やん米」「やき米」「やーごめ」「えいごめ」など呼び方が異なり、現代でもお盆の行事食として受け継がれている。
由来・歴史
「ヤンゴメ」の名称は、炒った米を意味する方言に由来すると考えられる。お盆の迎え火・送り火では、燃える藁に向かって「やん米食い食い、水のみのみ、この明かりでごぜいらっしゃい」と唱え、米と水を撒く風習がある。これは故人に米と水を供え、この明かりでいらしてくださいと招き入れる意味を持つ。
食べ方
米は木桶のお湯に一晩浸け、さらに3〜4時間浸した後、水気を切って鍋で炒る。別に小豆を砂糖と水で煮てから、冷めた炒り米を加え、弱火で20分ほど蒸すように炊く。お盆やハレの日、豊作祈願の際に食べられる。
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産地
千葉県の名物

ゆで落花生
「掘りたてをすぐにゆでないとおいしくならない」という産地ならではの鉄則がある。収穫した生落花生は時とともに硬くなり味も落ちるため、畑のそばで塩ゆでにするこの食べ方は、千葉の秋の風物詩として親しまれている。

瓜の鉄砲漬
砲筒のような瓜に「火薬」見立ての青唐辛子を詰めた成田名物。成田山新勝寺のお土産として知られ、店ごとの味比べが通の楽しみ方である。

鶏雑炊
骨まで叩いて鶏団子に混ぜ込む「とっどせ」とも呼ばれる知恵の一品。千葉県の農家でニワトリを飼う暮らしから生まれた、正月や祭りの人寄せを彩る郷土料理である。

鉄砲巻き
見た目が鉄砲に似ることから名付けられた富津市の太巻き寿司。カツオ節を醤油で味付けした具をごはんで巻き、漁師の携帯食として親しまれてきた。

てんもんどう
千葉県の農家が砂糖で野菜を煮詰めた保存食「てんもんどう」。漢方薬のクサスギカズラに由来する名前は、蜜漬けの滋養効果にちなむ。ごぼうやれんこんなど多様な野菜が使われ、防腐剤なしで10ヵ月保存できる。

高津のとり飯
「米1升に飯茶わん1杯の醤油」という分量で代々伝えられる、安産祈願の子安講や豊作願いの八朔に欠かせない千葉の味。肉を小さく切るのは、貴重な食材を皆で分かち合うための知恵である。