
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
「七夕ほうとう」は、小麦粉を練って伸ばした太い麺に小豆あんやきなこをまぶした甘味の郷土料理である。よもぎを練り込んだものもあり、おやつとして食べられる。主に松本市周辺で伝承されており、西に北アルプス、東に美ヶ原高原を望む山岳都市の、城下町として栄えた歴史的な街並みと、すぐそばに広がるのどかな田畑という風土が背景にある。月遅れの8月7日の七夕行事の際、紙や着物で作られた厄払いの七夕人形を縁側に吊るし、収穫した野菜や果物と共に供えて食べられる。家庭によっては七夕まんじゅうと併せて供えることもあり、安曇野地域でも同様の風習が残る。現代ではこの時期だけの特別な料理として親しまれている。
由来・歴史
松本地域の七夕行事は月遅れの8月7日に行われ、江戸時代頃から七夕人形を吊るしほうとうやまんじゅうを供える風習が続いている。かつて松本周辺の農家はどこでも小麦を作っており、原料の小麦が取れる時期が七夕と重なっていたことから、七夕に作って供えるようになったとされる。
食べ方
練った小麦粉を伸ばして麺状にし、小豆あんやきなこをまぶして食べる。よもぎを入れたものもあり、おやつとして楽しむ。月遅れ8月7日の七夕に、着物を着せた人形を軒下に吊るし、収穫した野菜や果物などと一緒に供えて食べるのが伝統的な食べ方である。
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産地
長野県の名物

天寄せ
諏訪大社御柱祭のおもてなし料理として振舞われる寒天の「寄せもの」。慶弔で色を使い分ける独特の食文化が残る。

手打ちそば
「霜下そば」の異名を持つ戸隠そばは、朝霧に守られた標高700mの高冷地で育まれる。一本棒・丸伸ばしという古式の手打ち法と、安曇野産わさびの辛みが織りなす至極の一杯。

やしょうま
涅槃会の日に子どもたちが「引き歩いた」米粉団子。箸で凸状にした棒状の形や、色とりどりの模様が特徴的な、長野県北部の伝統菓子である。

たけのこ汁
山へ帰ると言われるほど鮮度が命の根曲がり竹に、海なし長野が愛するサバ缶を合わせた意外な組み合わせ。昭和に広まった缶詰が、山の幸を引き立てる名脇役となった郷土の味噌汁。

すんき漬け
塩を一切使わない無塩の漬物で、貴重な塩を節約する生活知恵から生まれた木曽地域の発酵食品。独特の酸味が特徴で、最近ではヨーグルトに匹敵する乳酸菌含有量が注目されている。

塩いかの酢の物
海のない長野県で、塩の道を通じて運ばれた塩丸イカを酢で和えた郷土料理。夏場の熱中症対策としても重宝された保存食の知恵が息づく。