
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
加賀太きゅうりのあんかけは、果長20cm・果径5〜6cmにもなる巨大な加賀太きゅうりを皮をむき種を取って煮込み、ひき肉やエビとともに片栗粉でとろみをつけたあんかけ料理である。かつて城下町として栄えた金沢市では藩政時代から特産野菜が継承されており、市内の打木町・かほく市を中心に生産される加賀太きゅうりは「加賀野菜」認定15品目の一つとして高品質な秀品にはブランドシールが貼付される。4月上旬から11月中旬の出荷期、特に食欲が減退する暑い盛りに地元民から親しまれ、家庭ごとに縦2等分から4等分の切り方や生姜の添え方などの違いが見られる。酢の物やスープとしても楽しまれるが、肉厚で青臭さのない身を火に通したあんかけは、従来のきゅうりにはない柔らかな食感が特徴の夏の定番料理である。
由来・歴史
昭和11年(1936年)、金沢市久安町地区の農家が東北の短太系きゅうりの種子を譲り受けて栽培を開始したのが起源である。当初はうりに近く黄色かったが、長年の自然交雑により果径が丸みを帯び、色も緑色へと変化し、昭和27年(1952年)ごろに現在のかたちとなった。金沢市はこれらの地元に根づいた野菜を後世に伝えるため「加賀野菜」の認定制度を設け、昭和20年以前から栽培され現在も金沢市で生産されることを定義としている。
食べ方
皮をむき種を取った加賀太きゅうりを縦に2等分から4等分に切り、2〜3cmの一口大にして下ゆでする。ひき肉やエビとともに火にかけて煮た後、片栗粉でとろみをつけてあんかけに仕上げ、生姜の天盛りを添えて食べる。4月上旬から11月中旬の出荷期、特に暑い夏に食欲をそそるさっぱりとした一皿として親しまれている。
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産地
石川県の名物

きしず
「けし酢」が訛って「きしず」となったという名称の由来を持つ、加賀市大聖寺の精進料理。刺身の代わりに山海の珍味を錦皿に盛り、香ばしい胡麻だれで味わう。

真子の煮つけ
江戸時代から続く能登の冬の珍味。30cm近い巨大なマダラの真子を、醤油とみりんでシンプルに煮つける。黒い皮に包まれた卵は、輪切りにすると花が咲いたように仕上がる。

メギスのだんご汁
「メギス」は石川県の方言で、ギョロっとした大きな目が由来ともいわれる。鮮度が落ちるのが早く産地以外では刺身も味わえない、この地だけの特権的な魚を使っただんご汁である。

かぶらずし
「かぶらずしがないと正月が始まらない」と地元民が語る、石川県の発酵食文化の結晶。高級寒ブリをかぶらで挟み、糀甘酒で熟成させる「なれずし」の傑作で、江戸時代から正月の行事食として親しまれてきた。

じぶ煮
「じぶじぶ煮る」擬声語から名付けられた説もある加賀の名物料理。鴨肉に小麦粉をまぶして煮ることで、寒い冬でも体の芯から温まるとろみ汁が特徴である。

いとこ汁
「いとこ汁」という謎めいた名前の由来は諸説あり、旧暦12月8日の「御事始」に食べられた「おこと汁」が転じた説や、小豆と豆腐の材料関係から「いとこ」と呼ばれた説などがある。浄土真宗の報恩講で親鸞聖人への御恩を報じる食事として供される。