
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
猪または豚の骨付き肉を大鍋で3時間ほど煮込み、塩で味付けするシンプルな料理である。人吉・球磨地域、特に奥球磨(上球磨・湯前町・多良木町・水上村)に伝わり、山深い地形と猪狩りの伝統が背景にある。宴会など人が大勢集まる場面で出され、猪は狩猟期に、豚は季節を問わず地域の行事の際に食べられる。家庭ごとに昆布やしょうが、球磨焼酎で香り付けするなどアレンジがあり、煮汁はラーメンや鍋のスープとしても活用される現代的な楽しみ方も生まれた。
由来・歴史
猪狩りの猟師料理が起源とされ、解体処理後の骨に残った肉を有効利用したのが始まりである。皆で骨の髄まで吸って楽しむ食べ方から「骨かじり」の名がついた。水だけで煮る基本の下ゆでに、昆布や香味野菜、球磨焼酎を加えるなど、地域の産物を活かしたアレンジも発展した。
食べ方
手づかみで骨付き肉にかぶりつき、骨のまわりの柔らかな肉を食べる。骨の髄まで吸い尽くすのが本場の楽しみ方で、球磨焼酎のつまみに最適である。猪は狩猟期(冬場)に、豚は季節を問わず地域の行事でつくられ、宴会など人が集まる場で豪快に味わわれる。
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産地
熊本県の名物

いきなり団子
「いきなり」は熊本弁で「手早く・すぐに」の意。急な来客でも短時間で作れてすぐ出せる、さつまいもを小麦粉で包んだ素朴な蒸し菓子が名の由来。

一文字のぐるぐる
白根を軸に青い葉をぐるぐる巻いた、熊本の春の味覚。6代目藩主・細川重賢の倹約令から生まれた、酒のつまみとして考案された知恵の料理である。

蛇腹大根(房切り大根)の煮物
「蛇腹」の名は、独特の切り方で3倍に伸びた大根が蛇の腹のように連なることに由来する。南阿蘇の冬の風物詩として、軒下に白い花のように吊るされる保存食である。

がね揚げ
天草の方言で「がね」はカニのこと。揚げた姿がカニの足に似ることから名付けられた精進料理で、仏事には欠かせない一品として長く親しまれてきた。

だご汁
熊本弁で「だんご」を意味する「だご」が名の由来。国道57号線沿いには「だご汁街道」と呼ばれる店舗群があり、地元では農作業の合間に親しまれる腹持ちの良い郷土料理である。

ぶたあえ
豚肉の代わりにタコを使ったユニークな「ぶたあえ」。沖縄のゴーヤチャンプルーがルーツであり、天草湾のマダコを貴重な豚肉の代替食材として炒めたことから、この名が残った。