
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
アカガレイの子まぶりは、抱卵したメスのアカガレイの卵を刺身にまぶした鳥取県の郷土料理である。卵は酢でゆでて薄皮を除き、炒って水分を飛ばすことでさらっと仕上げ、淡泊な白身と濃厚な卵の食感の対比が特徴となる。主に鳥取県の日本海側で伝承され、アカガレイは9月から5月の漁期を持ち、脂がのる冬場が旬の貴重な魚である。祭りの日や正月といったハレの日に食べられることが多く、新鮮な刺身と抱卵した冬の条件が重なることでしか作れない特別な料理として位置づけられている。家庭によっては卵を炒る加減や醤油・わさびの付け方に違いがあり、現代でもごはんのおかずや酒のつまみとして親しまれている。
由来・歴史
この料理は「フナの子まぶり」が伝わって発祥したとされている。アカガレイの名前の由来となった腹側の赤い模様は、新鮮さのバロメーターとも言われ、鮮度が高いほどくっきりと浮かび上がる。産卵前の子持ちのメスは高価で珍重され、鳥取県内では煮付けなどでも親しまれてきた。
食べ方
アカガレイを5枚におろして刺身にし、卵は酢入りの湯でゆでて薄皮を除く。卵を炒って水分を飛ばすと刺身にまぶしやすく、さらっとした仕上がりとなる。醤油で食べる際はお好みでわさびを添える。祭りや正月などのハレの日に、新鮮な刺身と抱卵した冬の条件が重なって作られる特別な料理である。
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産地
鳥取県の名物

小豆雑煮
古来より邪気を払う力があるとされた小豆の赤色を用いた、鳥取の正月の主役。甘い煮汁に柔らかく煮た丸餅を浮かべ、おせちの塩気との絶妙なバランスが特徴である。

大山おこわ
大山山麓の僧兵が戦勝祈願で炊いた米飯が起源。明治の牛馬市で馬喰たちに親しまれ、旧名は「汗入おこわ」。

どんどろけ飯
雷鳴に似た豆腐の炒める音が名前の由来。鳥取県東部から中部に伝わる、豆腐と旬の野菜を炊き込んだ郷土料理である。

あごちくわ
「あごがおちるほどおいしい」という言い伝えが残る、トビウオのすり身を焼き上げた鳥取県の名物ちくわ。包丁を入れると「パリッ」と音を立てる香ばしい皮が特徴である。

がんちゃ汁
石臼でカニを粉々に搗くという荒々しい伝統製法から生まれる、ふわふわと浮かぶカニの身が特徴の汁物。モクズガニの全身を余すところなく味わう鳥取の知恵料理である。

呉和え/なすのずんだ和え
「ご」とはゆでた大豆をすり鉢で潰した衣のこと。雪深い日南町で、草木灰だけの貧しい畑から生まれた知恵の味。枝豆の旬に緑色鮮やかな一皿となる。