
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
魚のすり身でゆで卵を包み、食紅でピンク色に染めた練り物である。断面は白い卵黄を中心に、赤いすり身、白い身の層が重なり見た目も華やかだ。江戸時代に海外貿易で栄えた長崎県平戸地区を中心に伝承され、同県佐世保では「アリマド」、長崎市では「竜眼」と呼称が分かれた。もともとは秋のくんちや正月など祝祭の席に供される縁起物だったが、地元のかまぼこ店での常時販売が広がり、近年は日常の食卓やおでんの具としても親しまれている。家庭や店舗によってすり身の味付けや食紅の濃さに違いがあり、地域の食文化の多様性を体現している。
由来・歴史
江戸時代初期、海外貿易の拠点だった平戸に伝わった卵入り練り物である。名称はオランダ語の「アルマトーレ(包む)」またはポルトガル語の「アルマード(武装する)」に由来するとされ、長崎の開国歴史を色濃く残す。佐世保では「アリマド」という名の宣教師が考案したという伝承もあり、キリスト教文化との関連が指摘される。同じ料理でも平戸・佐世保・長崎市で呼び名が異なるのは、各地域の歴史的背景と自負が反映されたものである。
食べ方
縦に二つまたは四つに切り、竜の目を思わせる断面を見せる盛り付けが基本である。そのまま味わうほか、醤油や辛子など好みの調味料を添えて食する。もともとは秋祭りのくんちや正月など祝いの場で供されたが、現在は地元のかまぼこ店で通年購入でき、おでんの具としても用いられる機会が増えている。
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産地
長崎県の名物

ピーナッツ豆腐
小値賀島の赤土と潮風が育む落花生を、葛粉と練り合わせて固めた珍しい豆腐。ご飯のおかずには柚子味噌を添え、甘味としては黒蜜やきな粉をかけて食べ分ける島の知恵が息づく。

茹で干し大根とかんぼこの煮物
断崖の中空干し場で陽光と海風に晒された「茹で干し大根」と、長崎名物の「かんぼこ」が織りなす冬の風物詩。苦み少なくやわらかな食感が特徴の郷土料理である。

レモンステーキ
アメリカンステーキを和風にアレンジした佐世保発祥の名物。薄切り牛肉にレモン果汁入りソースをかけ、食べ終わったら鉄板で肉汁ご飯を楽しむのが地元流だ。

パスティー
パイ生地の蓋を崩してスープに浸す、長崎ならではの和華欄料理。鎖国時代にオランダ人から伝わった洋風パイが、和風の出汁と具材と融合し、独自の進化を遂げた。

ひきとおし
「引き通し」がなまって「ひきとおし」となった、壱岐島のもてなし料理。鶏肉と壱州豆腐、そうめんを鍋に入れ、鍋の水に壱岐焼酎を注ぐのが特徴的な食べ方である。

鯨じゃが
鯨肉を使った長崎版肉じゃが。鯨特有の臭みをじゃがいもやたまねぎがやわらげ、老若男女が楽しめる家庭の味として親しまれてきた。