
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
鉄板で焼き、塩・こしょうで味付けした後にソースや辛子で食べる高級ステーキである。兵庫県の日本海側・但馬地域で農作業用に飼育されてきた「但馬牛」を県内の食肉処理センターでと畜し、肉質等級など厳格な基準を満たしたものにのみ「神戸ビーフ」の呼称が与えられる。特別な日の食事として飲食店で食べることが一般的で、日常の家庭料理というよりは慶事や記念日の華やかな一席を彩る存在である。焼き加減は好みに応じて調整され、個々の店舗で独自のソースや提供スタイルが発展している。
由来・歴史
「神戸ビーフ」という牛の種類は存在せず、兵庫県で誕生・成長した「但馬牛」が厳格な基準を満たしたものに与えられる呼称である。1859年の横浜開港を機に、外国船が神戸港で但馬牛を30~40頭ずつ仕入れて横浜に送るようになり、その食味の良さが外国人に大評判となって「神戸ビーフ」として広まった。神戸開港後は牛肉店や牛鍋屋が興り、養父郡上野村や七美郡大笹村に牧場が設けられて但馬牛の増産が図られた。
食べ方
鉄板やフライパンに牛脂をひきニンニクを炒めた後、牛肉を載せて塩・こしょうで味付けし、好みの焼き加減で焼く。ソースや辛子などをかけて食べる。家庭での日常食ではなく、特別な日の食事として飲食店で食べることが一般的である。
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産地
兵庫県の名物

山椒の佃煮
江戸時代に幕府献上品となった朝倉山椒と、絶滅危機から復活を遂げた有馬山椒。トゲの有無や香りの違いが両者の特徴で、醤油ベースの佃煮はご飯のお供として親しまれる。

ハモすき
鳴門海峡の激しい潮流が育む淡路島ハモと、甘み豊かな島のタマネギを合わせた夏の鍋料理。京都祇園祭や大阪天神祭でも欠かせない魚として、江戸時代から商都の食文化を支えてきた。

鍛冶屋鍋
火を扱う鍛冶職人が夏の労働でほてった身体を冷やすために好んだ、明石沖のタコとなすを煮込む鍋料理。約1500年の歴史を持つ三木市の金物文化とともに伝わる。

粕汁
正月の鮭や鰤の残りを使い、酒粕と野菜を煮込む「二十日正月」のけじめの食。灘五郷の酒造文化が生んだ、冬の山間部を温める滋養の味噌汁である。

とふめし
120年前、長老の機転から生まれた混ぜご飯。山の里ながら鯖を使うのは、鯖街道が通っていたから。丹波篠山・大山地区の集いの象徴的な味である。

鯖寿司
鯖街道の塩漬け鯖がちょうどいい塩加減に熟成する丹波篠山で生まれた、酢で締めた塩鯖の寿司。姿寿司・棒ずし・にぎりと形はさまざまで、秋祭りのごちそうとして今も伝わる。